子どもたちがつくる「まちかどかき氷屋」~140杯完売!企画から販売までやりきった一日~
- 山中裕太

- 2 日前
- 読了時間: 4分
7月25日(土)、京都橘大学のサイエンスデーに出店し、子どもたちと一緒に「まちかどかき氷屋」を開きました。
当日はなんと約140杯を販売。準備した15kgのブロック氷もすべて使い切り、見事に完売しました。
でも、この日の一番の成果は「たくさん売れたこと」ではありません。

「いらっしゃいませ」が言えなかった子どもたち
最初は恥ずかしくて、小さな声でしか「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」が言えなかった子どもたち。
それでも、お客さんが優しく話しかけてくれたり、仲間が元気いっぱいに声を出している姿を見たりする中で、少しずつ表情が変わっていきました。
気づけば、自分から大きな声で呼び込みをする子も。
さらには、お店の前で待つだけではなく、「お客さんを呼びに行こう!」と自分から会場へ飛び出していく姿も見られました。
「試食したら買ってくれる人が増えるんじゃない?」
そんなアイデアまで飛び出し、子どもたち自身が「どうすればもっと喜んでもらえるか」を考え始めていました。

当日だけのお手伝いではない
今回のかき氷屋は、大人がすべて準備して、子どもたちには当日だけ参加してもらう活動ではありませんでした。
これまで何度も集まり、
材料費はいくらかかるのか
いくらなら買ってもらえるのか
どのシロップが人気になりそうか
どんな看板なら分かりやすいか
そんなことを子どもたちと一緒に考えてきました。
「味や値段が一目で分かるようにしよう。」「くじを作って、当たりが出たら1杯無料にしたら面白いんじゃない?」

そんなアイデアを形にしながら、一つのお店をみんなで作り上げてきました。
だからこそ、当日の完売は、子どもたちにとっても特別な喜びになりました。
大人が指示しなくても回っている「まちかどかき氷屋」
販売が始まると、さらに驚かされる場面がありました。
「誰がシロップをかける?」「お金は誰が受け取る?」「次は交代しよう。」
そんなやり取りを、大人が指示しなくても子どもたち同士で進めていたのです。
役割を自主的に分担し、途中で順番を入れ替えながら、「みんなが参加できるように」と考えていました。
声を出すのが苦手な子は、お金の受け渡しや計算、売上の管理を担当。
それぞれが自分にできる役割を見つけ、お互いを支え合いながらお店を運営していました。
「どうすればもっとスムーズにできるかな。」「みんなが活躍するにはどうしたらいいかな。」
そんな問いを持ちながら、自分たちで考えて動く姿は、とても頼もしいものでした。

本当の学びは「やらされること」ではなく「やってみること」
学校では、決められた問題を解く機会はたくさんあります。
でも、社会には正解が一つではない問題がたくさんあります。
どんな商品を作るのか。いくらで売るのか。どうすればお客さんに喜んでもらえるのか。
こうした問いには、答えがありません。
だからこそ、自分たちで考え、試し、うまくいかなければ工夫し、また挑戦する。その繰り返しが、本当の意味での「探究」なのだと思います。
今回のかき氷屋は、ただお店屋さんごっこをしたのではありません。
仲間と協力し、お客さんのことを考え、自分の役割を見つけ、失敗も成功も経験しながら、一つのお店を運営するプロジェクトでした。

これからも「本物の体験」を
まちかど学舎では、勉強だけではなく、「本物の体験」の中で育つ力を大切にしています。
子どもたちが自分で考え、仲間と協力し、誰かの役に立つ喜びを感じる。
そんな経験は、テストの点数だけでは測れない、大切な財産になります。
今回の経験を自信につなげながら、これからも地域の方々と関わり、子どもたちが社会と出会える機会をたくさん作っていきたいと思います。
今回、温かく声をかけてくださった皆さま、かき氷を買ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
子どもたちにとって、この日の経験はきっと忘れられない一日になったと思います。





コメント