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「とがった支援」より「安心できる支援」へ——不登校の現状と、山科まちかどフリースクールでできること

ここ数年、不登校は特別なことではなくなりました。理由は人それぞれでも、共通しているのは「学校生活がつらくなっている」という事実です。だからこそ必要なのは、「何かを達成させる場所」ではなく、安心して日々を整えられる居場所です。

フリースクールは、多様な背景や目的をもって運営されています。 考え方や方法が明確な場も多く、 その分、合う・合わないが分かれることもあり、どこのフリースクールに所属するかも悩みの種になっていることが多くあります、


本記事では、不登校の現状、保護者の不安、必要な居場所の条件、そして 京都・山科のまちかどフリースクールが大切にしていることと実践内容を整理してお伝えします。


1. 数字で見る不登校の現状

全国の不登校数(直近の文科省データ)

学校種

不登校人数(30日以上欠席)

在籍比

小・中学校

346,482人

3.7%

高校

68,770人

2.4%

文部科学省「令和7年度不登校の実態」より


グラフ

文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」より


不登校の割合は年々増加しています。この数字は、いわゆる「根性論」や「やる気の問題」では済まされない現実を示しています。


2. 保護者が抱える不安(よくある声)

子どもの不登校に直面した家庭からは、こんな声が聞かれます。

  • 朝起きられない日が増え、どこから手を付けたらいいかわからない

  • 学校生活や友人関係に不安がある

  • 学習の遅れや進路が心配

  • 家庭内だけだと、対応が行き詰まる

  • 説明してもうまく伝わらない


これらの不安は「対応が間違っているから」ではなく、そもそも学校以外の選択肢がまだまだ知られていない社会の構造によるものです。


3. どんなフリースクールが必要か

では、どんなフリースクールが子ども・保護者にとって本当に役に立つのでしょうか。大事なポイントを整理すると次のとおりです。


① 安心して過ごせることが最優先

安心感がなければ、学びも関係性も始まりません。「何かを頑張らせる」より、まず ここにいるだけでもいいという条件が大切です。


② 状態に合わせた柔軟な関わり

人によっては一人で静かに過ごす時間が心地いい日もあります。また別の日は、誰かと話したいという日もあります。柔軟に過ごし方を選べる場であることが大切です。


③ 学びと進路が切れないこと

学習のサポートや探究活動を通して、学校復帰・進学・他の選択肢を含めた進路相談ができることは、本人と家庭の不安を大きく軽減します。


④ 家族が孤立しない設計

保護者自身の不安や負担もケアできる仕組みがあると、家庭全体の力が回復しやすくなります。



4. まちかどフリースクールが大切にしていること

フリースクールにはさまざまな形がありますが、まちかどフリースクールでは、 何かの思想や方法を掲げることよりも、 安心して過ごせる条件を整えることを重視しています。

以下は、そうした考えのもとで大切にしていることです。


① 安心して過ごせる環境づくり

何かを無理に頑張る必要はありません。静かな部屋や、少し賑やかな空間など、過ごし方に応じた場所をいくつか用意しています。その日の状態に合わせて、「何をしてもいい」「何もしなくてもいい」という居場所です。


② その日の状態に合わせた関わり

一律でカリキュラムを進めるのではなく、その日の調子や気持ちに寄り添いながら関わり方を調整します。個別・少人数・集団など、日によって過ごし方を選べます。


③ 学びのサポートと探究活動

基礎学習のサポートから、子どもの興味・関心を起点にした探究活動まで対応します。勉強嫌いでも、好きなことから学び直すことで、学ぶ力や自信を取り戻していくことができます。


④ 家族サポート(集い・面談)

  • 月1回の保護者の集い(約2時間)

  • 月1回の個別面談(約60分)という形で、保護者同士の交流や個別の相談の場を設けています。家庭の不安や困りごとを共有し、互いに支え合う体制を整えています。


⑤ 学校・関係機関との連絡調整

必要に応じて、在籍校や関係機関との連絡・調整を進めます。連絡方法や頻度は家庭と相談しながら決め、学校復帰を含めた進路選択を支えます。


⑦ まちに出て学ぶ

山科のまちや周辺の施設、公園、商店などをフィールドに、日常の中から学びや気づきを広げます。「学びは教室だけではない」を体感する時間です。


⑧ 課外活動・社会科見学

公共施設や地域の仕事の現場、文化施設などを訪問し、社会との関わりを実体験として学んでいきます。興味の幅を広げる機会になります。


⑨ 人との関わりを学ぶ時間(ソーシャルスキル)

人との距離感や対話の取り方を練習する時間を設け、無理のない関わりから、社会的な振る舞いを育みます。


5. サービス内容(まとめ)

開室時間は、10:00〜16:00を基本としています。希望者は放課後に塾的な学習時間も選択できます。


利用料金(入会金なし)

  • 週2日:30,000円/月

  • 週3日:40,000円/月

  • 週5日:55,000円/月

  • 単発:4,500円/回

※料金には、日々の活動費・保護者集い・個別面談が含まれます。※教材費・体験費等は必要に応じてご案内します。


6. いま必要な居場所とは

不登校は個別性が高く、十人十色です。だから一律の答えはありません。ただ共通して言えるのは、安心できる居場所があることで、人は次の一歩を踏み出しやすくなるということです。


まちかどフリースクールは、「特別な理論」や「これが正解」というスタイルを前面に掲げません。まずは安心できる時間・空間・人との関係をつくり、その上で学びと未来の選択肢を一緒に考えていきます。


7. 見学・説明会のご案内

まちかどフリースクールでは、利用をご検討中の方向けに説明会を開催しています。日時や申込方法は こちらのページをご確認ください。

※在籍する子どもたちの安心を優先するため、状況に応じて日程や方法を調整する場合があります。

まずはお気軽にご相談ください。



現在、説明会、個別相談会のお申し込みを受け付けています。



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