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『偶然』に出会うための古書店を、山科椥辻に――3メートルの古書店|まちかどブックス

更新日:2 日前

山科椥辻に、古書店をつくろうと思っています。しかも、建物の中ではなく、まちかど学舎の前――いま自動販売機が置いてある場所で、オープンに。

それは、まちかど学舎、まちかどフリースクールとあわせて、山科椥辻を子どもから大人までが、ふらっと集まってくる学びの場にしたいからです。学びと言っても、勉強をさせたいわけではありません。「知る」「考える」「話す」「立ち止まる」みたいなことが、わざわざ構えなくても、日常の延長で起きる場所。その入口として、古書店を作りたいと思いました。


読書


1.なぜ、いま古書店なのか


古本屋

いま、私たちはとても便利な世界に生きています。動画もニュースも本も、何もしなくても勝手におすすめされる。自分の興味関心に合うものを、驚くほど正確に運んできてくれます。

たしかに便利です。自分の関心を先鋭化してくれるし、何も考えずにその流れに乗っていれば、それなりに満足もできる。

でも、その便利さの裏側で、失われているものがあります。それが、偶然の出会いです。

「なぜかわからないけど、ぱっと目に入った本を手に取る」「本屋の棚の前で迷って、関係ない本をつい開く」そういうことは、いまの仕組みでは、なかなか起きません。

おすすめされるのは、だいたい“自分がすでに好きなものの延長”だからです。結果として、興味や関心は少しずつ固定化されていきます。



2.偶然が、人をひらく


本を探す

でも本当は、人生はもっと偶然でできています。

たまたま出会った本。偶然に開いたページ。目に入ったたった1文が、自分の興味関心を広げてくれることがある。あるいは、その1文が、自分を救ってくれることもある。

それは、文章の力だけではありません。「このタイミングで出会った1文なのだから、きっと自分にとって重要に違いない」という、ある種の思い込みが、そうさせるのだと思います。

そして、その思い込みは、狙ってはつくれない。偶然でないと、成立しません。

だからこそ、偶然が起きる場所が必要だと思っています。



3.なぜ、路上にひらくのか


本棚を置くところ

本棚を置くところ2
地図
京都市山科区大宅関生町3番地(京都市営地下鉄 椥辻駅から徒歩5分)

まちかどブックスは、まちかど学舎の前、いま自動販売機が置いてある場所に、屋外の古書棚としてひらきます。

目的はシンプルです。「本屋に行こう」と思って来る人だけではなく、たまたま通りかかった人が、ふと立ち止まれる場所にしたい。

子どもが学校帰りに覗く。大人が買い物の途中で手に取る。用事はないけど、なんとなく前を通る。

そういう、意図していない出会いを、ちゃんと起こしたいからです。



どんな棚になるのか

本は、ジャンルではなく、問いで並べます。

  • 考える(哲学・思想)

  • 学ぶ(教育・子育て・子ども向けの本)

  • 暮らす(文化・歴史・ことばなど)

子ども向けの本と、大人向けの本が、同じ棚に並ぶこともあります。答えを用意するための棚ではなく、考えが動き出すきっかけとしての棚です。



4.路上だけじゃない、もうひとつの形


本棚

そして、この古書店には、もうひとつの入り口をつくる予定です。それが、選書して郵送するサービスです。

  • 月に一度、こちらで選んだ本をお届けする

  • 自分用としても、プレゼント用としても使える

  • 様々なテーマを設定して、お選びいただいたテーマに応じて古書をお送りします



忙しくて立ち寄れない人にも、遠方に住んでいる人にも、偶然の出会いを、少しだけ届けたいと思っています。

自分では選ばなかったかもしれない一冊。でも、届いたからこそ開く本。それもまた、偶然の形のひとつだと思っています。



5.これからやります

いま、少しずつ準備を進めています。棚をつくって、本を集めて、問いを立てて、路上にひらく形を整えていきます。

この立ち上げをきちんと形にするために、クラウドファンディングにも挑戦する予定です。棚づくりや選書、郵送サービスの立ち上げも含めて、支えてもらえたら嬉しいです。

便利さの外側に、偶然の棚を。路上から、まちにひらく古書店を。

3メートルの古書店『まちかどブックス』、来春オープン予定です。



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